心は憂い夕を吐いて

つらつら綴る。

椎名林檎 / 私が大好きな音楽

毎日通勤途中に音楽を聞いている。

趣味が多い*1人間だが、人に聞かれた時、とりあえず答える趣味は音楽だ。聞きもするし、弾きもする。

特に聞く側はハマると長く深いタイプ。そして頼まれもしないのに周りにも啓蒙するタイプ*2なので、ここでもいくつか紹介したい。今更紹介するまでもない程売れているアーティストばかりなのだが、個人的な出会いやツボをポイントに、気ままに書き綴ろうと思う。今回は林檎さん*3

 

目次

  • きっかけ
  • 初めて聞いたアルバム
  • 選び抜いた好きすぎる5曲
  • ライブ
  • これから

 

  • きっかけ

林檎さんを好きになったのは高校時代。当時の私は遅れてきた中二病*4というか、嶽本野ばら*5桜庭一樹*6などを好んで読み、その他嗜好もどこかそちらに寄っていた*7。そんな私を見て友人が勧めたのが林檎さんだった。それまでは、「本能」のMVからか、過激な感じの人なのかなあと思っていた。

 

  • 初めて聞いたアルバム

 

すべりだい

すべりだい

初めて聞いたのは「私と放電」だ*8。一曲目の「すべりだい」。曲に纏わるエピソードでクスッと笑った記憶がある。あんなに耳に残る、素敵な歌詞なのに。あるある、と共感したのは「リモートコントローラー」*9。「迷彩」のMVは当時の私の嗜好ドンピシャだ。CDを借りた翌日には、他の音源を探し回った記憶がある。こうしてまんまと友人に布教された訳である。*10

 

  • 選び抜いた好きすぎる5曲

「眩暈」

イントロから私の脳裏に美しい景色が広がるのを感じる。初めて聞いた時から今までずっと色褪せない。私のイメージは、光が差し込む昼間の草原だ。その上を飛ぶプロペラの音。明るく美しいのに、どこか残酷な曲。

「闇に降る雨」

何と言っても冒頭のストリングス。タイトルの通り、暗い夜、斜めに刺さる雨のように聞こえる。雨夜の静けさの中で、確固たる意志だけが光って見える曲。

「丸の内サディスティック」

社会人になるとより分かる歌詞。19万も持ってないOLは私だ。初めて林檎さんに出会ってから数年時が経ち、大人になった。この歌詞に共感できるようになったなんて、歳を取ったなと思う。

「翳りゆく部屋」

正確にはカバー曲。松任谷由実のカバーアルバムに収録されている。最後のサビのアレンジが最高に良い。原曲も好きだが、個人的には林檎さんver.が好みである。

「人生は夢だらけ」

初めて行ったライブ(後述)で、この曲を歌っている林檎さんを見て号泣した。毎日同じことの繰り返しで、夢も希望もない。そう人生を諦めて行くのか、或いは希望を持って行くのか。次の日を前向きに迎えられる曲。

 

  • ライブ

実はライブに行ったのは昨年、2018年だ。会社の先輩が林檎班に入っていて、厚意で私の分のチケットも取ってくれた。

ライブ冒頭、「本能」さながらガラスを割って林檎さんが登場するのがエモすぎた。その後も終始感動。「林檎さんって本当に実在しているんだ」とか、馬鹿みたいなことを思い、「この曲をやってくれるんだ」と涙し、白い肌が透き通るように綺麗で、目が離せなかった。

先述の通り、私が林檎さんを聞き始めたのは高校生の頃だが、当時はライブに行く発想すら無かった*11。当時聞いていた曲は、今となっては「昔の曲」と表現されることも多い。

その時から繰り返し曲を聞いて温めていた期間が約7〜8年、すっかり大人になって、自分で稼いだお金で行ったライブだからこそ、特別な空間だった。

 

  • これから

新曲が出ると知れば聞くだろうし、ライブも日程が合うならきっと行くだろう。でも私にとっての「椎名林檎」は常に最新情報を追い、アップデートを欠かさない…という位置付けのアーティストではない。優先順位が低いという話では無くて、かなり上から目線だとは思うが、「楽しみたい時に、楽しむ」ような、そういう付き合い方をしたいのだ。今となっては一番長く愛している女性アーティストだからこそ、これからも味わうように、林檎さんの音楽を楽しみたいのだ。

 

*1:が浅い

*2:語らせると止まらないのは自覚があるので相手は一応選ぶ

*3:と私は普段から呼んでいる。

*4:揶揄する意図はない

*5:ロリヰタやおろちなど

*6:少女七竈と七人の可愛そうな大人GOSICKなど

*7:ロリータっぽい黒レースの服を好むなど。因みに当時の写真を見るとあまり似合っていない

*8:確か当時丁度リリースされた

*9:しかしこんなに格好良い曲になるのは流石だ

*10:余談だが、「林檎さんが好き」と言うと少しだけ、大人になったような気がした

*11:アルバイト禁止で自由に使えるお金が少なく、何より片田舎から都会に出て行くのが怖かった