心は憂い夕を吐いて

つらつら綴る。

結婚式ではFlowerwallを流してほしい。私はしない。

久しぶりのお題。というか久しぶりの記事。

 

「わたしの好きな歌」というお題に思い浮かぶのは米津玄師さんのFlowerwallだ。

 

Flowerwall

Flowerwall

  • 米津玄師
  • J-Pop
  • ¥250

 

この曲がぴったり合うと思うシチュエーションは結婚式だ。安易かもしれないが、私は曲中の「僕ら」を恋人たちと捉えていて、結婚という人生の節目を前に決意を新たにする二人がイメージされる。温かくて穏やかな気分になる曲調も、個人的にはおめでたい席に合っているような気もする。

 

ただ、私は結婚式をしたくない。

まずはお金の問題。人生のたった1日、そのためだけに多額のお金を費やす気持ちになれない。その1日こそ、と言う人がいるのも理解はしている。でもだってその後も人生は続いていくのに。重ねて言えば、そうした意味で、もしも「コト」にお金を掛けるとしたら、私はそのお金で旅行に行きたい。

次に手間の問題。物ぐさな私からすると、式場探しから諸々の手配に至るまで、考えただけで全てが面倒だ。お金を掛けた上にそんな面倒を背負い込むことに納得出来ない。手間を掛けても頑張ろう!と思えるモチベーションもない。

最後に気持ちの問題。人生の諸先輩方には「私も嫌だったけど、実際挙式して良かったよ」と言われることもある。だが、注目されるのが苦手だった私にとっては、兼ねてから避けて通りたいと思っていたイベントだ。「嫌だったけど」。自分の気持ちを無視してまで、することなのか。大して美人でもない私が着飾った姿は、わざわざ人様を休日に呼んでまで(しかも多くの場合ご祝儀まで頂いて)見てもらうようなものでもない。

 

もっともこれは個人的な、私の私による結婚式への思いであり、他人の行動にケチをつけるものではない。ただ、結婚式願望の強い友人を相手にこんな胸中を明かすのは、流石の私でも憚られた。こういう時にブログがあると良いと思う。周りは「結婚式したい!」みたいな子ばかりなんだけど、女性で私のような考えを持つ人っていないのかな…

 

実際、友人の結婚式に呼ばれるのは嬉しいし、お金や時間の無駄とも思わない。人生の思い出に残るその日に、少なくとも「ぜひ来てほしい」と思い浮かべてもらえたことは有難いし、いつもよりも幸せそうな友人を見ると涙が出るほど感動する。本当に。

 

私の好きな歌「Flowerwall」は、きっと最高な1日をより鮮やかに彩るであろう曲だ。私は華やかな結婚式はしないけど、友人の式でもしも流れたら泣いてしまうかもしれない*1

 

今週のお題「わたしの好きな歌」

*1:友人の式に参列するたびに思うこと。私自身、入籍を控えた今、両親には申し訳ないなと。親子関係は悪くないので、娘の晴れ姿を見るのってきっと嬉しいはずだ。身内だけでいい、簡素な神社婚でいい、だから結婚式だけは挙げてほしい、という折衷案には頷かざるを得ないかなと思ってはいるところだ。