心は憂い夕を吐いて

つらつら綴る。

ムレスナティー

数年前、口にして衝撃を受けた飲み物がある。

 

岐阜県岐阜市にあるannon tea houseで頂いた、ムレスナティーだ。

 

セイロンのムレスナ社独占茶葉でもある、ヌワラエリヤF.B.O.P(フラワリー・ブロークン・オレンジ・ペコ)茶葉にスイスの有名香料メーカーのナチュラルフレーバーを合わせることにより、苦味、渋味が少なく身体に優しい、香り豊かな紅茶をお届けします。*1

 

私がランチで頂いたのは紅茶とマフィンサンドのセット。

f:id:ioxxx9115:20190407083954j:image

数年前なのに既に「映え」ている。

 

セットのお値段2,200円。

紅茶単品なら1,000円*2

…こう書くと割高に感じる人がいるかもしれない。実際のところ、確かにチェーン店のカフェでは、1,000円もあれば食事とセットでお釣りがくる店もあるだろう。

 

だが、結果として私はこのランチにとても満足した。

 

まず、紅茶の淹れ方がとても丁寧なのだ。選び抜いたお勧めのフレーバーを、お店の方がじっくりと淹れてくださる。そしてそれを注いでもらいながら、お勧めの飲み方を教えてもらう。「ストレートで、お砂糖を少し入れて、ミルクを入れて」。飲み物として紅茶は好きだけど、どういう飲み方が合うのか分からない私には有難い。

そしてなんといってもこのお店の1番の特徴はモアティーフリーだ。

annon tea houseではお客さまに様々な種類の紅茶を楽しんで頂くため、100種類以上のムレスナフレーバーの中から数種類をセレクトしてご提供しています。もう一杯とカップも心も楽しく満たせるならば幸いでございます。1ターム2hを目安としたServiceとなります。全てのTEAメニューモアティーフリーでございます。

つまり一杯だけではなく、複数のフレーバーを楽しむことができる。全てお店の方の解説付き。そんなに飲めるかな、と心配になるのは初めだけ。注がれる紅茶はもれなく香り豊かで、美味しい。桃の紅茶やバニラフレーバーティーの美味しさに感動し、気づけば4・5杯飲んでいた。一杯が適量なので、お腹もあまりたぷたぷにならない。

実は以前私が別の店でフレーバーティーを飲んだ時は、香りが誇張されすぎて、あまり美味しいとは思えなかった。フレーバーティーに偏見があった私にとっては、自然な香りで、サラリと飲めるムレスナティーは大発見だった。

 

この店では完全に紅茶が主役で、メインディッシュとなるマフィンは脇役だ。それでも地産地消の野菜を使った料理は、流石というべきだろう、とても瑞々しく美味しい。お店の方は私たちに断りを入れて、どこの*3・どんな野菜かを教えてくださる。普段は好んで食べない野菜も、そうした話を聞くと、食べたくなってくるものだ。適度に振られたドレッシング*4や塩の塩梅も素晴らしい。栄養満点で、お店の雰囲気と合わせてゆっくり頂いていたら、すっかりお腹いっぱいになった。

 

冒頭辺りで値段について触れたが、ここで取り扱っている紅茶は実はネットでも購入できるし、探せば輸入食品店などに置いてあることもある。その分、恐らく安価に買うことも可能だろう。

それでもあえてこのお店で頂く理由。それはあの雰囲気の中で、プロの店員さんが丁寧に入れた紅茶を、そのお話に耳を傾けながら楽しむあの時間なのだ。この上なく贅沢な昼下がりだ。

 

個人的には財布の事情から、頻繁に通うことは出来ていない。しかし自分へのご褒美や、カフェ好きな友人を連れてよく訪問している。そうした意味では「お気に入り」のお店であり、飲み物だ。

 

岐阜に行く際は是非。いつも混み合っているので事前予約がベターだ。

 

annon tea house | アンノンティーハウス

 

 

今週のお題「お気に入りの飲み物」

*1:annon tea house HPより

*2:ホットストレートティー

*3:場合によってはどなたの作った

*4:確かこれもオリジナルと記憶している