心は憂い夕を吐いて

つらつら綴る。

米津玄師 / 私が大好きな音楽 3

1つ目、2つ目はこちら。

止まらない米津さん愛。

米津玄師 / 私が大好きな音楽 1 - 心は憂い夕を吐いて

米津玄師 / 私が大好きな音楽 2 - 心は憂い夕を吐いて

 

  • きっかけ
  • シングル・アルバム別ベスト
  • ライブ ※今回はここから
  • これから

 

  • ライブ

本当に幸運だと思うけど、色々とご縁があって、かなり参加できている。 以下簡単な感想。しかし生活圏がバレるな…(東海県民)

 

2015「花ゆり落ちる」*1名古屋@E.L.L

記念すべき初米津さんライブ。「帰りの会」は名古屋抜きだったので、米津さんにとっても初名古屋かな?今思うと、あのキャパ*2で聞けていたことが幸せだ。ドーナツホールから始まり、ボカロ曲多目のセトリ。グッズ売り切れで買えず*3凹みまくったが、ライブが始まり、全て忘れた。それくらい良かった。

 

2016「音楽隊」*4名古屋@Zepp Nagoya

まずはライブ前の一悶着。この日にドンピシャで東京出張が入りそうになったことは忘れもしない。確か、ライブの一週間前に東京本社から電話で出張要請が来たのだ。数ヶ月前からチケットを取り、指折り楽しみにしていたライブ。それをたった一本の電話に奪われるとは。当時の私は真面目で、会社からの要求にはまず応えねばならないと思っていたので*5、楽しみを潰された絶望で会社で泣いた(本当)。日々粛々と仕事をこなしている私*6が泣き出したことは上司にも衝撃だったようで、上司経由で出張は免除になった。有難い。これに懲りて今はいっそ休みを取ることにしている…

「花ゆり」と違い、ボカロ少なめのセトリ。アルバムを引っ提げてのツアーなだけに、アルバムからの採用が多かった。「ホープランド」からの「Blue Jasmine」は涙が止まらない。米津さんの曲に対する思いを聞くと余計に。本当に行けて良かったと思ったライブ。nekochanパーカーは手に入らなかった*7

 

2016「はうる」*8名古屋@Zepp Nagoya

「KARMA CITY」からの「amen」の流れが好きだった…かいじゅうずかん*9に付いている「love」を初めて聞いた時の感動。確か発売前だったから全く初見だったような。聞いたことがない音楽にこんなに心が動かされるんだなと思ったのを覚えている。

 

2017「RESCUE」東京のみ@国際フォーラム

たった2日間しかないライブ。私はだいぶ気合いを入れて臨んだので確保したが、グッズは瞬殺で売り切れたようだ*10。初日に参加した私にとって、何よりも最高だったのは初披露の曲を多く聞けたことだ。全世界でこの空間にいる人たちしかまだ知らない音楽を、聞けている贅沢。それに係る演出も最高だ。何の前振りもなく曲が始まり、モニターに初音ミクが映った*11瞬間、未発表の「砂の惑星」と気付き、沸いた。それもミクver.よりも先にセルフカバーを聞くことになるとは。新曲やります、とサラリと新曲*12を突っ込むのも良かった*13。ファンどうし示し合わせた訳でもないのに皆でピースサインを掲げたあの光景には鳥肌が立った。

 

2017「Fogbound」名古屋@国際会議場

アルバム「BOOTLEG」を提げたツアー。確か発売翌日からだったような。私が行ったのは後半だったので、相当聞き込んだ上でライブに臨んだが、初日ならそれはそれで斬新に楽しめたのではないかと思う。アルバム曲多めで、それ以外はメジャーどころが多かったセトリだった。「LOVE」や「ゆめくいしょうじょ」の映像は儚く美しく、ライブ会場にいることを忘れてしまうような、しっとりとした空気に包まれていた。majogariトートは作りが良く、一泊の旅行に重宝する*14。腕のデザインがしっくり来ず買わなかったBOOTパーカーは買っておけば良かったと後悔している。

 

2018「Fogbound」東京のみ@日本武道館

米津さん初めての武道館2Days。私も初めて武道館に行った。米津さんとともにどんどん大きな会場にライブに行くようになっている…。Twitterで知り合った方と現地で初めて会い、ライブへ。結果、めちゃくちゃ楽しかった。リアルな*15友人と行くのも悪くは無いけれども、その人が同じ温度感で好きとも言えないし。そしてそう思うのは、大体こちらの温度が高い時なんだよなあ。引かれるんじゃないかとか、誘った手前置いてけぼりにするとは申し訳ないとか、そういうことを考え出すとどこか楽しみ切れないというか。そういうことってない?その点、私にとってTwitterは同じ趣味を持つ人と繋がる場なので、心置きなく楽しめた。そして私が参加した2日目、なんと菅田将暉くんが…いらっしゃった…!遠かったけどイケメンだったなあ。そしてあの場の光景を肉眼で見れたこと、そしてそれが映像化されたのが嬉しすぎて…Lemon*16は家宝。

 

2018「Flamingo」幕張のみ@幕張メッセ

どんどん大きくなる会場。ご縁があり、開催された2日間とも参加することができた。今回も幸い同行者あり*17。一曲目の「LOSER」で登場してきた時、初日の(米津さん)「はーい(緩さ全開)」が最高に格好良かった。シングル「Lemon」以降初めてのライブだったので、カップリングもセトリに入る贅沢さ。当時未発売の「Flamingo」のシングル収録曲もセトリ入りしていた。「TEENAGE RIOT」のモノクロMVが映像に流れ、本人を見たいのにMVも見たいジレンマに襲われたし、まだ限られた人しかメロディが分からない中*18カップリング「ごめんね」で観客にコーラスを要求する米津さんが可愛かった*19。でも一番印象的だったのは、檸檬の香りを感じながら聞く「Lemon」だ。今日あるものが明日には消えてしまうみたいな、そうして何事も絶えず変化していくんだということを、檸檬の香りに気づかされて、だからこそあの日・あの場所で感じることは美しいのだと思った。

 

2019「脊椎がオパールになる頃」@サンドーム福井幕張メッセ

紅白を経て初めてのライブ。福井は同行者の都合がつかず、一人での参加*20。しかしSNSで交流していた方とグッズに並び、ライブでは隣りあわせになった同じく一人参加の方と楽しんだ*21。福井で何よりも良かったのは席。なんとステージ左側の最前列だったのだ*22。私と米津さんを隔てるものは何もなく、これ以上の席は今後も人生に於いてもうないんじゃないかと思うくらいの距離感。米津さんのギターの指使いがこの目で見られた。

 そしてライブとは直接関係ないが、あくまで個人的な記録として残したいこと。実はこのツアーで人生で初めてファンレターを書いた。「福井は恐竜博物館が有名です」とか、「いつかツアータイトルの意味を教えてください」とか、当たり障りのない話題。ライブ前にBOXに入れた。そしてその日のライブのMC、恐竜の話題が出たときはご当地MCだー手紙にも書いたなーと思って聞いていた。でも米津さんが「そういえばツアータイトルの意味って話してなかったけど…」と言った時、本当にびっくりした。嘘か真か、米津さんはライブ前にもファンレターを読んでくれているという噂がある。偶然と言われればそれまでだが、もしかしたら…と都合よく思うことにしている。

3500字を超える長文記事になってしまっているが、最後に幕張を。幕張は3月10日、米津さんの誕生日のチケットを押さえることができた。ブロックはかなり後ろ。福井と違ってモニターを見なければ米津さんの表情は窺えない距離。でも大好きな人の誕生日に(一緒に過ごしたい人はきっといるだろうに)、一緒の空間にいられることが幸せだった。ライブ本編が終了したときに、モニターにスタッフからのサプライズ誘導が出た時の会場の一体感も素敵。アンコールで米津さんが再び登場した時、この広い会場でこれから起こることを知らないのは米津さんだけなのだと思うと抑えたくてもニヤニヤしてしまう。そして始まったハッピーバースデー。少し照れたような、でも喜んでいるように見える彼を見ながら、彼の見ている風景の1つになれてよかったなと思った。

 

  • これから

これからもきっと私は米津さんを追い続けると思う。その熱量は、きっと初めて米津さんの曲を聴いた時そのままだ。いわゆる世間に対して米津さんが「バズった」のは私はLemonだと思っている。そして私はその数年前から運よく米津さんを見つけることが出来ていて、そのことに対してマウントを取りたくなるような気持ちも、正直ある。遠くへ行きたいと望んでいた*23米津さんが、実際にこれまでよりも広く遠い場所で活躍していることを、誇らしく思う一方で、少しだけ寂しく思う気持ちもある。初めて出会ったのは名古屋のライブハウスだったのに、と。最近のMCでも触れられているが、きっとこうした感情は米津さんが望まないものだろう*24。でも米津さんは、彼の音楽を船だとすると、そこに乗り込んでいる人を誰も取り落としたくない、と言っていた。米津さんはもっと遠く、広い場所に出ていく人だ。私はきっとこれからも彼の生み出したものの美しさに驚き、愛し、そして寂しくなるのだろう。でも私はそうした思いを抱えながら、米津さんがその船に乗せてくれる限り、そこにいたいと思うのだ。

 

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*1:シングル「Flowerwall」に掛けている(=Flower "fall" )と思われる

*2:600人?

*3:ラババンが売り切れるというまさかの事態。可愛かったものな…指輪も人気色は完売。その後のネット販売も秒殺で完売した

*4:アルバム「Bremen」に擬えた?

*5:今でも概ね、従っているが

*6:有難い事にそう評価してもらえていたらしい

*7:後日受注生産で手に入れた

*8:恐らく「LOSER」=負け犬の遠吠え(=howl)から

*9:米津さんが雑誌で連載していたもの。架空のかいじゅうを描く

*10:確か通販も実施されていない

*11:恐らく投稿されたMVとは色が反転していたように思う

*12:春雷、fogbound

*13:ライブ終わりはセトリでプレイリストを組むのが常だが、当時の未発表音源が多すぎて完成しなかった

*14:以来の遠征はこれで行く

*15:学校や職場で出会う

*16:初回限定版

*17:うち、2日目はまたしても初対面

*18:ライブ前に”F/T秘密基地”という視聴イベントがあった

*19:とりあえず流れに任せて反応した

*20:こういう時にチケット代が無駄にならないトレードは便利だ

*21:その後、この方とは幕張でもお会いできた。こうしてお付き合いが続いていくのは本当に嬉しい

*22:いわゆる1列目ではなく、X列端だったのでステージ形状的に最前列になった形

*23:米津さんの歌詞にはこの言葉がよく登場する

*24:こうした趣旨の発言を耳にすると話し、「そんなこと言わないでほしい」と話していた